特別な心理状況のもと挑む最終レースには独特の傾向があることを提唱してきましたが、最終レースならぬ最終競馬に関する考察をしたいと思います。
ここでいう最終競馬とは1年で最後の競馬である中山の「ハッピーエンドカップ」と阪神の「ファイナルステークス」と定義します。
最終競馬「単勝オッズ別」成績
単勝オッズ | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | データ数 |
---|---|---|---|---|---|
~9.9倍 | 18% | 39% | 89 | 72 | 93 |
10.0~29.9倍 | 5% | 25% | 81 | 107 | 96 |
30.0倍~ | 0% | 4% | 0 | 39 | 156 |
1~2人気 | 25% | 55% | 98 | 90 | 44 |
1~3人気 | 23% | 50% | 101 | 90 | 66 |
※2005年1月1日~2015年12月27日のデータ
ここ11年で345頭の馬が最終競馬に挑んでいるわけですが、単勝30.0倍以上だった馬は156頭と全体の45%程を占めていながらも未勝利になっています。
逆に単勝10.0~29.9倍の馬の複勝回収値が100を超えており穴馬を見つけるならこのレンジでしょうか。
単勝9.9倍以下の馬は平凡な成績に見えるかもしれませんが上位人気の成績は水準以上の結果を残しています。
このような傾向が長い期間で続いているので、やはりここにも最終レースと同様に特別な心理状況が影響している可能性があります。
上位人気の馬の回収値が高く、下位人気の馬の回収値が低いということは、上位人気の馬が不当に人気を下げており、下位人気の馬が不当に人気を上げているということです。
1年の最後の競馬ということで「欲が出てしまい」穴馬から攻めている人が多いのかもしれません。今年の最終競馬に注目して頂ければと思います。
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